「様々な方程式の文章問題を解こう1」 の続きです
1.分かっていない値を文字でおく(基本的には求めたい値をおく)
2.文章中で条件を見つける
3.その条件を式で表す
以上を踏まえて、問題を解いてみましょう。
【問題】食塩水
6%の食塩水が450gある。これに食塩を加えて10%の食塩水にするためには、食塩を何g加えればよいか求めよ。
【考え方】
1.加える食塩の量をx(g) とおく。
2.条件:「6%の食塩水が450gある。これに食塩を加えて10%の食塩水にする」
3.この条件を式で表す。
【解答】
加える食塩の量をx(g) とおく。
6%の食塩水450gに含まれる食塩の量は
450×0.06=27(g)
これに食塩をx(g) 加えると
食塩x+27(g)、食塩水x+450(g) となるので
x+27=(x+450)×0.1
これを解いて
x=20
これは題意に合う。
よって加える食塩の量は20g
【問題】道のり
家から駅まで行くのに、自転車を使うと、歩いて行くより9分早く駅に着く。
自転車の速さを分速200m、歩く早さを分速80mとするとき、家から駅までの道のりを求めよ。
【考え方】
1.家から駅までの道のりか、かかる時間をx(分)とおく。 ←どちらがよいか考えてみよう。
2.条件「家から駅まで行くのに、自転車を使うと、歩いて行くより9分早く駅に着く。」
3.この条件を式で表す。
【解答】
自転車で家から駅までかかる時間をx(分)とおく。
家から駅までの道のりは
自転車では、分速200mでx(分)かかるので
200×x=200x(m)
徒歩では、分速80mでx+9(分)かかるので
80×(x+9)=80x+720(m)
よって
200x=80x+720
これを解いて
x=6
これは題意に合う。
よって、自転車で家から駅まで6分かかるので
家から駅までの道のりは
200×6=1200(m)
【問題】昨年と今年の人数比較
ある学校の今年度の入学者数は、昨年度の入学者数と比べて4人増加し、279人であった。
これを男女別に見ると、昨年度より男子の人数は6%増加し、女子の人数は4%減少した。
今年度の入学者の男子と女子の人数を求めよ。
【考え方】
1.昨年度、または今年度の男女の人数をそれぞれx(人)、y(人)とおく。 ←どちらが良いか考えてみよう。
2.条件:「今年度の入学者数は279人であった。」
「今年度の入学者数は、昨年度の入学者数と比べて4人増加し」
「昨年度より男子の人数は6%増加し、女子の人数は4%減少した。」
3.これらの条件を式で表す。
【解答】
昨年度の男子の人数をx(人)、昨年度の女子の人数をy(人)とおく。
昨年度の入学者数は
x+y
今年度の男子の人数は
x×(1+0.06)=1.06x
今年度の女子の人数は
y×(1-0.04)=0.96y
よって、今年度の入学者数は
1.06x+0.96y
今年度の入学者数は、279人であるので
1.06x+0.96y=279 ‥‥①
また、今年度の入学者数は、昨年度の入学者数と比べて4人増加したので
1.06x+0.96y=x+y+4 ‥‥②
①②より
x=150,y=125
これは題意に合う。
よって、今年度の男子の入学者数は
1.06×150=159(人)
今年度の女子の入学者数は
0.96×125=120(人)
By スタッフ01