ユークリッドの互除法とは・・・
「2つの整数の最大公約数を求める手段」の一つです。
それでは例題を見てみましょう。
196と140の最大公約数を求めよ。
196=140×1+56
140=56×2+28
56=28×2+0
よって最大公約数は28
整数 a,bについて、aをbで割った商をp,余りを qとおくと、
a=b×p+q
r1:aとbの両方を割り切る整数とする。
このとき、
r1はb×pを割り切るので、a-b×pも割り切る。
a-b×p=qより、qも割り切る。
よって、r1はbとqの両方を割り切る。…①
逆に、
r2:bとqの両方を割り切る整数とする。
r2はb×pを割り切るので、b×p+qも割り切る。
b×p+q=aより、aも割り切る。
よって、r2はaとbの両方を割り切る。…②
①②より
aとbの最大公約数は、bとqの最大公約数と等しい。…【終】
このことを使って「【問題】196と140の最大公約数を求めよ。」について考えてみると、
「196と140の最大公約数は、140と56の最大公約数と等しい。」
「140と56の最大公約数は、56と28の最大公約数と等しい。」
ということが成り立ちます。
56と28の最大公約数は28であるので、
196と140の最大公約数も、28であると言えます。
By スタッフ01